外国語を映画で勉強するメリット・デメリットは?

語学の勉強は、ときに退屈になりがちです。
そこで、今回、語学学習にオススメな方法として、
映画で外国語を学ぶのに、おすすめのやり方や、具体的におすすめの映画を紹介します。

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選ぶ映画のポイント

どんな映画が勉強するのに向いていますか?

①好きな映画、興味のある映画を選ぶ。

基本的には、好きな映画、興味のある映画を選ぶのがよいです。
興味のある映画であれば、何度も繰り返し覚えるまで見る作業も、楽しみながらできるものです。

逆に興味のない映画だとどうでしょう。
単純にオススメな映画だからと好きでもない映画を語学学習のために、何度も見るのは大変ではないですか?

映画で語学学習するメリットの一つは、楽しみながらできることなのに、興味のない映画、好きでもない映画で学習するのは、全くオススメできません。
興味のない映画だと、そもそも長続きしません。

②勉強したい言語の映画を正しく選ぶ。

当然ですが、勉強したい言語の国の映画を、正しく選ぶようにしましょう。

英語だとしても、アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語など地域によってアクセント、言い方の違いがあります。
特に映画の場合、製作された国の影響が大きく出ます。
作品によっては、映画の舞台を表すため、その国特有の雰囲気をだすために、特定の地域の言葉を使っているものです。

中国語の場合は、より顕著です。

中国語には、大きく分けても、大陸本土で使われる普通語(簡易体)、香港やマカオなど南部で使用される広東語、台湾で使用される広東語、台湾で使われる台湾華語があります。

一般的に大学の授業で学ぶ中国語は、普通語(簡易体)です。
普通語(簡易体) を勉強しているのに、香港、台湾の作品を見ても、言語が全然違うので、あまり勉強にならないでしょう。

③時代劇は独特の言い回しに気を付ける。

歴史ドラマの映画が好きな方はいますか?

自分も歴史を題材にした映画やドラマは、好きでよく見るのですが、
残念ながら、歴史系の時代劇は、語学学習には向いていません。

どこの国も時代劇では、特有の古い言い方を採用している場合が多いからです。

日本の時代劇の日本語を思い出してみてください。

「拙者」とか、「~つかまつりました」とか、現在の生活では、普通は使わない表現ばかりが出てくるでしょう。

英語や中国語の場合も同様なのです。

例えば、英語の場合、どうでしょう。

有名なシェイクスピアの作品に「ロミオとジュリエット」に「どうしてあなたはロミオなの?」というセリフがあります。
現代英語でいう場合は、” Why are you Romeo? ” ですが、
当時の英語の場合、” Wherefore art thou Romeo? ” といいます。
※wherefore = why や for what を表す古語
※art = are の古語
※thou = you の古語

表現が全く違うのがおわかりになるでしょう。
そこまで当時の英語を映画で採用しなくても、

中国語も同様です。
お父さんのことを、現代では、爸爸 といいますが、時代劇では、爹 といいます。
お母さんのことは、現代では、妈妈 といいますが、時代劇では、娘 と表現します。
日本語で「父上」、「母上」と呼ぶのに似ています。

④30年以内に公開された作品を選ぶ 

③にも似ていますが、古い作品の場合、今では使われない “古すぎる言い回し” を使っている場合があります。
古い英語の映画の場合、今ではほとんど使われない関係代名詞の “whom” を多用したりする場合があります。

また、古いトレンディドラマは、当時の流行を反映するため、”古すぎる習慣” が表現されている場合があります。
自分の中国人の友人の一人は、古い日本のトレンディドラマばかり見ているので、成田離婚だとか、今では使われない話をして、たまに困ります。

⑤なるべく有名な作品にする

後述しますが、映画の音声は字幕と必ずしも一致しません。

その場合、Google検索を使うと、有名な作品の場合、セリフ通りの正しい言葉が出てくる場合があります。
有名でない映画の場合は、この方法は使えないため、語学学習で使う映画も、なるべく有名作品から実践していくことをオススメします。

映画を使って語学学習する手順

具体的なやり方で、オススメの方法はありますか?

次に、映画を使って語学学習するのに、オススメの手順を紹介します。

①まずは、作品全体を日本語字幕つきで見る。

まず、全体のストーリーを日本語字幕つきで、一通り見てしまいましょう。
すでに見たことのある作品であれば、この手順はスキップしても大丈夫です。
ただ、過去に何度か見た作品であっても、忘れている場合もあるので、学習の初めに一通り見直す方がオススメです。

②外国語で何と言っているか考える。

次に、気に入ったシーンや面白かったシーン、日常で使えそうなセリフの場面に戻って、何度も再生しましょう。
その時、リスニングに集中して、外国語でどういっているのか、リスニングに挑戦してみましょう。
一度見てわからなかった場合は、自分がわかるまで、何度も繰り返しみてみましょう。

③外国語字幕で答え合わせする。

英語の場合、設定を英語字幕の英語音声にします。
中国語の場合は、中国語字幕の中国音声にしてみてみましょう。

そして、先ほどリスニングした言い方が正しいか確認しましょう。

この時、注意してほしいのは、英語音声と英語字幕 (中国語音声と中国語字幕) は必ずしも一致していない場合もあるということです。

これには、理由があって、そもそも映画配給会社は、音声と字幕を同じ言語にした状態で見ることを想定していません。
音声と字幕は別々で作成されているため、基本的には同じですが、違う場合も往々にして存在するものです。

どうしても音声で何と言っているか分からない場合は、Googleで「(映画タイトル) セリフ」とか、「(映画タイトル) 字幕」などで検索してみましょう。
すべての映画の答えが出てくるわけではありませんが、有名な映画、特にディズニー映画などは、セリフ通りに書かれているものを見つけれる場合もあります。

④発音をマネする。

最後に、外国語で何を話しているかわかったら、映画のキャラクターになりきって、リピートしてみましょう。

自分の声の音をよく聞いて、発音やイントネーションがあっていること、何度も映画と比べてみましょう。
発音やイントネーションが近づくと、ネイティブっぽくなるものです。

⑤繰り返し見る。

あとは、覚えるくらいまで、同じ映画を繰り返し見ましょう。

ここでポイントなのは、一気に全て理解しようとしないことです。
まずは、”使えそうなセリフ” や “気にいったシーン”、”おもしろかった場面” に絞って実践してみましょう。
特定のシーンだけ実践するだけでも、語学力は確実に上がるものです。

映画で語学学習をする メリット / デメリット

映画で語学学習をするメリットとデメリットは何でしょう?

メリット

①楽しみながら勉強できる

語学学習に終わりはないといわれるように、外国語の勉強には、長い期間が必要になります。
そんなとき、映画を使って勉強するのは、息抜きや気分転換にもなり良い効果をもたらすと思います。

②歴史や習慣についても同時に学べる

学習している国で製作された映画作品を使った場合は、
その国の歴史や習慣を学べます。
トレンディドラマなどだと、その国の流行語などを同時に学ぶことができます。

③自然な表現、言い回しを学べる

映画での語学学習で特に向上するのは、リスニング力と単語量だと思います。
具体的な使用シーンをイメージと一緒に学べます。

デメリット

①時間がかかる。

映画で語学学習をする場合、何度も、停止・再生を繰り返す必要があります。
映画だけでは、語学をマスターすることはできない。

②初心者には難しい(挫折しやすい)

映画によっては、難しい表現が多すぎて、挫折してしまう場合もあります。

③文法が必ずしも正しくない。

映画は、もともと学習用の教材とは違います。
ネイティブらしい自然な表現に触れることができるのはメリットではありますが、
一方で独特な表現や間違った文法表現を覚えてしまう危険性も含んでいます。

語学学習にオススメの映画 (初心者向け)

語学学習にオススメの映画も教えてほしいな

初心者の語学学習にオススメなのは、特にアニメ映画です。
それも、有名なディズニー映画が最もオススメです。

アニメ映画は、基本的に子ども向けのため、作品自体が短く簡潔なこと、使われているセリフも難しくない場合が多いため、初心者には、とてもオススメです。
ただ、アニメなので、実際に発音しているときの口の形まではわからないのが、アニメ映画の難点ではあります。

語学学習にオススメのディズニー映画

塔の上のラプンツェル
●英語タイトル: Tangled
●中国語タイトル: 长发公主/魔发奇缘 chángfàgōngzhǔ/mófàqíyuán
●製作年: 2010年製作
●上映時間‎: 92分
●製作国: アメリカ

アナと雪の女王
●英語タイトル: Frozen
●中国語タイトル: 冰雪奇缘 bīngxuěqíyuán
●製作年: 2013年製作、2019年製作
●上映時間‎: 103分、102分
●製作国: アメリカ

トイ・ストーリー
●英語タイトル: Toy Story
●中国語タイトル: 玩具总动员 wánjùzǒngdòngyuán
●製作年: 1995年製作、1999年製作、2010年製作
●上映時間‎: 81分、92分、103分
●製作国: アメリカ

語学学習にオススメのジブリ映画

となりのトトロ
●英語タイトル: My Neighbor Totoro
●中国語タイトル: 龙猫 lón māo
●製作年: 1988年製作
●上映時間‎: 88分
●製作国: 日本

魔女の宅急便
●英語タイトル: Kiki’s Delivery Service
●中国語タイトル: 魔女宅急便 mó nǚ zhái jí biàn
●製作年: 1989年製作
●上映時間‎: 102分
●製作国: 日本

千と千尋の神隠し
●英語タイトル: Spirited Away
●中国語タイトル: 千与千寻 qiān yú qiān xún
●製作年:2001年製作
●上映時間‎:124分
●製作国:日本

ディズニー・ジブリ以外でオススメの映画

カンフーパンダ
●英語タイトル:Kung Fu Panda
●中国語タイトル:功夫熊猫 gōng fu xióng māo
●製作年:2008年、2011年、2016年
●上映時間‎: 92分、90分、95分
●製作国:アメリカ

ぜひ、今後の語学学習に役立ててみてください。

オススメの英会話教室(英語・中国語)

英語や中国語などの外国語を最速でマスターするには、英会話教室に通うことがオススメです。
特に中国語の場合は、間違った発音を身に着けたりしないためにも、個人的には最初だけでも教室に行ってみる方がいいと思っています。

そこで最後に、無料体験あり、中国語ありのオススメの英会話教室を紹介します。

ECC外語学院

英会話教室大手のECCには、英語・中国語、それぞれの教室があります。

大手のためサポートが厚く、対面での教室授業とオンライン教室、好みの授業形態を選ぶことができます。

また、最初に無料カウンセリングを受けてからレベルにあった授業を行うため、効果的に授業を受けることができます。

メリット
  • 教師の質が高い(日本語可)
  • 教室受講とオンラインの両方から選べる
  • 大手のためサポートが厚い
  • 最初に無料カウンセリングあり、レベルにあった授業が受けれる
デメリット
  • 料金が高い
  • 中国語をやっている教室は限られている
  • オンライン教室の場合のデジタルテキストは授業中以外で利用する場合別料金

実際に外国人教師とお話すると語学学習に対するモチベーションも高まります。

是非、無料カウンセリングから受けてみてください。

産経オンライン英会話

オンライン英会話のオススメは産経グループが運営している「産経オンライン英会話」です。
ISO国際基準を取得するなど、先生の質が高いことで評判です。(中国人教師は全員日本語が話せます)

また、レッスン数は土日集中型など柔軟に選べ、忙しい社会人にもオススメできます。
受講時に必要なコインを家族でシェアできるなど、家族での入会にもオススメです。

メリット
  • 教師の質が高い(日本語可)
  • コスパがいい
  • 料金プランが柔軟
デメリット
  • 中国語の先生は少ない
  • レッスン時間が限られている
  • 先生に対する評価がない

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