中国語の独学は難しいでしょうか?
結論から話すと、中国語は発音が非常に難しいため、最初は教室に行かれることをオススメしますが、独学も不可能ではありません。
今回、中国語を独学でマスターする方法、オススメの教材やアプリをまとめました。
是非、最後までご覧ください。
中国語の独学が難しい理由
中国語の独学が難しい理由は、下記のような点です。
それぞれについて詳しく解説していきます。
発音が難しい
中国語学習で一番難しいとされるのが、発音です。
日本語は、ひらがな50音に濁音や小さい文字を使った音などを含めて、全部で102音あります。
一方、中国語は、声調という音の伸ばし方による音の区別や、日本語にない母音・子音もあり、全部で405の音を使います。
中国語にはない日本語の音(小さい「っ」や伸ばし音「ー」など)もあるため、完全に300音多いというわけではありませんが、ざっくり4倍の音を区別する必要があります。
中国語の発音の基本:声調・ピンイン
中国語には声調という日本語にはない音の区別の方法があります。
音をまっすぐ伸ばしたり、上げたり、下げたりする一種のアクセントです。
同じ母音・子音でも声調が異なれば違う意味になるので注意しましょう。
中国語には大きく4つの声調があり、中国語学習の一番最初で、しっかり練習しましょう。
また基本の4声以外に、声調のない「軽声」という音や、
声調の組み合わせによって変化するパターン(”三声+三声”の場合、後ろの三声は軽くなり二声のような音になったりします)などもあります。
基礎の段階できっちりと発音について学習する必要があります。
日本人に難しい発音
中国語には、声調以外にも、日本語にない音が多くあります。
特に日本人が発声したり、聞き取ったりするのが難しい音の例をいくつか紹介します。
このような音の区別は、何度も聞いて、口の形を真似することでクリアしましょう。
ただ、独学だと自分の発音が正しいのかわからない場合が多いと思います。
間違った発音のまま続けてしまうと、身についた後での発音の修正は難しいです。
個人的には、最初の発音だけは教室で中国人講師に教えてもらい、その後は独学していくという方法の方がオススメです。
独学で中国語の発音をマスターする方法
中国語の発音をマスターするには以下のポイントを意識して練習しましょう。
具体的には、下記のようなイメージで練習しましょう。
自然な言い回しがわからない
テキストに載っている中国語は、文法にそった文章が採用されている場合が多いです。
日常ではあまり使われない表現が乗っている場合もあります。
例えば「初次见面」「请多关照」(はじめまして)という表現は、ほとんどの中国語教材に載っていますが、中国人は基本的に使いません。
独学だけで中国語を学習する場合は、テキストや学習アプリだけで勉強するのではなく、中国で使われているQQや微信などのSNSを使ってみたり、「HELLO TALK」のような語学交流アプリを使って学習していくことも重要です。
日常で使う自然な表現や、最近のSNSなどで頻繁に使われる表現を学習することも、語学を使う上では大切になります。
勉強方法がわからない、継続できない
中国語に限った話ではないですが、独学するうえで大変なのが、何からどのように勉強を始めればよいのかわからなかったり、継続できなかったりすることです。
勉強方法については、初心者向けのテキストを最初から進めることで問題ありません。
(※ただし、中国語学習の場合、最初の発音の箇所でつまずく場合が大きいです)
また、語学は数時間の勉強で習得できるものではありません。
かならず継続して勉強することが必要になります。
いつも3日坊主になってしまうような人は、なるべく基礎ができるまでは教室に通うことをおすすめします。
中国語の習得には何時間必要か?
中国語を習得するには、最初の発音の練習で30時間程度(半年程度)必要になります。
その後の目指すレベルや学習速度によって変わりますが、1年程度学習すれば、旅行や短期の出張などで使えるレベルにはなるでしょう。
レベル | 学習時間 | 90分の授業を 週1回受講した場合 |
---|---|---|
ピンイン、発音の練習 | 30時間 | 5か月程度 |
最低限のレベル | 50~60時間 | 10か月程度 |
簡単な日常会話レベル | 120~160時間 | 2年程度 |
海外生活レベル | 240~300時間 | 3年以上 |
最短最速で中国語をマスターする方法
最短最速で中国語をマスターしたい方は、独学ではなく、最初から中国語教室に行くことをお勧めします。
発音のコツや基礎的な文法など、学習始めたばかりのときは疑問点は多くなるものです。
勉強のとっかかりをつかむのにも、中国語教室に行くことは、お金以上の価値を生むでしょう。
中国語をマスターするまでの期間以外にも、目指す中国語のレベルによっても違いはあります。
趣味程度、簡単な基礎レベルで問題ない方は、とりあえず無料アプリなどで独学で初めて見るのもよいでしょう。
ビジネスレベルまで目指したい方や、HSKなどの資格試験を受ける予定の方は、独学ではなく、中国語教室に行かれることをお勧めします。
独学にオススメの教材・アプリ
独学で中国語を学習する方にオススメの教材、アプリを紹介します。
独学にオススメの中国語テキスト
独学で中国語を学習するのにオススメの教材を紹介します。
中国語学習で最も難しいのは、発音のため、音声データは必須です。
音声だけでなく動画データがついている教材は、より口の形。開け方がわかりやすくなっています。
新ゼロからスタート中国語 文法編
音声データが書籍の紹介ページからダウンロードできます。
発音・文法を基礎から学習できる初心者にオススメの1冊です。
一部、北京訛りの例文もあるのがデメリットです。
増補改訂版 音が見える! 中国語発音がしっかり身につく本
アプリで音声ダウンロードできます。
中国語の子音、母音、声調、それぞれの口の形、舌の位置など発音に特化した教材です。
中国語は、発音が最も難しく、かつ最も重要なため、中国語学習者なら必ず持っておくべき1冊。
動画で身につく! 中国語入門 発音+文法
動画データがついている参考書です。
音声データよりも、口の形・開け方を理解することができます。
独学の学習者にはもちろん、教室に通っている方にもおすすめな1冊です。
独学にオススメの中国語 学習アプリ
中国語を学習するのにオススメの教材を紹介します。
アプリなら音声も聞きながら、ゲーム感覚で始めれるのがメリットです。
基礎レベルは無料のアプリが多いので、試しにダウンロードしてみてください。
HelloChinese – 中国語を学ぼう
中国語学習を始めたばかりの人、これから始める人にオススメのアプリです。
ゲーム感覚で単語、発音、会話の学習を進めることができます。
アプリで音声を聞いてリスニングの学習ができることはもちろんのこと、ゲーム内で正しい発音かチェックしてくれるスピーキングの学習まであります。
基礎コースは無料ですが、レベルが高くなると有料コースになります。
NHKゴガク 語学講座
NHKの語学アプリです。
NHKの語学番組でやっている言語(英語、中国語、フランス語、イタリア語、スペイン語)の学習に使えます。
NHKラジオの再放送が聞けたり、中国語の場合は「声調確認くん」機能を使うことで、自分の発音が正しいか確認することもできます。
超・中国語耳ゲー<ピンインゲームで耳を鍛えよう>
リスニングに特化したアプリです。
日本人が間違いやすい中国語の発音を聞いて、正しい単語をあてるゲームです。
リスニングを強化したい方にオススメ。
HiNative
外国語学習のQ&Aサービスです。英語、中国語、フランス語など様々な言語に対応しています。
自分で作成した文章を添削してもらったり、文章を作成する上での疑問点を質問できたりします。
互いに教えあうシステムのため、基本無料で使えます。
HSK Online—中国語能力試験最適
HSK(中国語能力試験)の対策アプリです。
HSKに出てくる単語、例文、試験問題を学習することができます。
HSK試験を受験する予定の人にオススメです。
Duolingo
中国語だけでなく、30か国語以上の言語を学習できるアプリです。
アメリカのアプリですが、英語と中国語は日本語で学習できます。
その他の言語は英語ベースでの学習になります。
いろいろな言語を学習していきたい人にオススメのアプリです。
HelloTalk ハロートーク
語学交流を目的としたSNSです。
母国語(日本語)と学習している言語(中国語)を登録することで、学習している言語が母国語で日本語を勉強しているユーザと交流することができます。
思い切って中国語で文章を投稿してみましょう。
文法が間違っていたりした場合、お互いに修正しあって、語学力を高めましょう。
独学が向いている人、向いていない人
少しやりたい気持ちがある人けど、お金をかけてまでするほど興味がない人は、紹介した教材やアプリを使ってみて、独学で学習できそうか試してみるのがオススメです。
独学であきらめたことがある人や、何から始めたらいいのかわからない人は、はじめの1年間だけでも教室に通うようにしましょう。
最初の基礎がわかれば、あとは一人で進めていける可能性もあります。
オススメの中国語教室
中国語の独学ですが、間違った発音を身に着けたりしないためにも、個人的には最初だけでも教室に行ってみる方がいいと思っています。
無料体験のあるオススメの中国語教室を紹介します。
ECC外語学院
英会話教室大手のECCに中国語教室があります。
大手のためサポートが厚く、対面での教室授業とオンライン教室、好みの授業形態を選ぶことができます。
また、最初に無料カウンセリングを受けてからレベルにあった授業を行うため、効果的に授業を受けることができます。
- 教師の質が高い(日本語可)
- 教室受講とオンラインの両方から選べる
- 大手のためサポートが厚い
- 最初に無料カウンセリングあり、レベルにあった授業が受けれる
- 料金が高い
- 中国語をやっている教室は限られている
- オンライン教室の場合のデジタルテキストは授業中以外で利用する場合別料金
実際に中国人教師とお話すると語学学習に対するモチベーションも高まります。
是非、無料カウンセリングから受けてみてください。
産経オンライン英会話
オンライン英会話でも中国語を学習できるサービスがあります。
オススメは産経グループが運営している産経オンライン英会話です。
ISO国際基準を取得するなど、先生の質が高いことで評判です。(中国人教師は全員日本語が話せます)
また、レッスン数は土日集中型など柔軟に選べ、忙しい社会人にもオススメできます。
受講時に必要なコインを家族でシェアできるなど、家族での入会にもオススメです。
- 教師の質が高い(日本語可)
- コスパがいい
- 料金プランが柔軟
- 中国語の先生は少ない
- レッスン時間が限られている
- 先生に対する評価がない
無料体験も実施しているので、気になる方は是非チェックしてみてください!