システムエンジニアの海外就職は厳しい?ビザ取得が容易な国は?

海外就職というと、日本語教師やホテルのスタッフ、あるいは、商社の駐在員などが有名ですが、エンジニアの海外就職もあります。

この記事では、エンジニアとして海外で働く方法やビザがとりやすい国についてまとめました。世界の舞台で活躍するための情報を一緒に見ていきましょう。

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海外で働く現実的な方法

まず、海外で働く方法は、いくつかあります。
その中でも多くの人が成功している具体的な方法を紹介します。

企業形態方法現実
現地企業①ワーキングホリデーで現地企業で働く
②現地採用(現地の企業に就職)
ワーキングホリデーは、年齢制限あり
語学力+専門的な能力がそれなりに必要
日本企業①出張ベースで海外で働く
②駐在員として働く
③現地採用(海外支社のある日本企業に就職)
出張、駐在員の場合は、希望しない国へ行く可能性が高い
現地採用の場合は、駐在員と比べて給料・待遇がかなり悪い
フリーランス海外移住・ノマドワーカーとして働く独立できるだけのスキルが必要。
海外で働く現実的な方法

※より詳しくSEが海外で働く具体的な方法を知りたい方は、別記事「SEとして海外で働く現実的な方法、メリット・デメリット」をご覧ください。

ビザの取得が簡単な国

国際就労ビザの取得は、海外就職したい人にとって大きな不安材料でしょう。
特に現地企業への就職や、フリーランスでのビザ取得では、大きな課題になります。
(※海外支社のある日本企業に就職してビザを取得する場合は、内定した企業でビザ取得するため)

今回、取得が難しいといわれている就労ビザが比較的簡単に取れる国のリストを作成しました。

ワーホリ
ビザ
ノマドビザ状況参考URL
カナダ18~30歳海外からのエンジニアの就職に積極的な国
IT系の大学に留学(年齢制限なし)して就職→永住権取得の流れ
frog日本人エンジニア向けに留学・海外就職サポートを実施。
無料の説明会あり。
オーストラリア18~30歳18~30歳:ワーキングホリデービザ
30歳以上でもエンジニアなど特定分野で専門的で高度な技術を

もった就業者の場合、ビジネス人材ビザや自営業者のためのビザあり
Working in Australia:オーストラリアでの就業について
Sazae:オーストラリアでのフリーランスエンジニアの仕事の紹介
ニュージーランド18~30歳18~30歳:ワーキングホリデービザImmigrating to New Zealand as an Expat
ドイツ18~30歳フリーランスや起業家は、就労ビザが取得しやすい。
就労目的での滞在許可をドイツ到着後に申請することもできる場合あり。
Living and Working in Germany
German Health Insurance for Expats in Germany
オランダ18~30歳フリーランスや起業家は、就労ビザが取得しやすい。
スタートアップのアイデアがある場合、1 年間の滞在を申請可能。
One-year residency
エストニア18~30歳ノマドワーカーにビザを発行した世界初の国。
月額3600ユーロ(50万円)相当の収入があることを証明できれば、ビザ取得可能。
Estonia Visa Advice
アイルランド18~30歳ワーホリビザの年齢の上限がなかった時期もあるため、30代以上も注目Working in Ireland
チェコ18~30歳外国人旅行者が簡単に雇用先を見つけられる国の一つ。
シンガポール18~2518~25歳のワーホリビザのほかに、エンジニアなど専門分野の職種の場合、
一般従業員パスが発行される場合あり。
easy to use online tool
カンボジア無期限に更新でき、雇用主のスポンサーも必要ない「ビジネスビザ」
で就労できる。
中国香港・台湾:
18~30歳
日本語教師のほか、IT、経営、デザインなどで多様なチャンスあり。
ビザの取得が簡単な国

参考:就業ビザが簡単に取得できる国, 就労ビザを取得しやすい11か国

カナダ

カナダは、海外からのエンジニアの就職に積極的な国です。国としてエンジニアがカナダに渡航してくることを推奨しているため、他の国に比べ、エンジニアはカナダの永住権を取りやすい傾向があります。

30歳未満の場合は、ワーキングホリデービザで渡航するのもよいですし、30歳以上の場合でも、カナダのIT系の大学に一度留学することで、学生ビザ兼就職ビザを取得できます。卒業後は、就職した会社で就労ビザを延長し、最終的に永住権を取得します。

カナダのバンクーバーを拠点にした「frog」で、日本人エンジニア向けに留学・海外就職サポートを行っています。無料で詳しい説明会も毎週行っていますので、海外就職・カナダ就職に興味のある方は、一度、参加してみてはいかがでしょうか。

オーストラリア

オーストラリアもカナダと同様、エンジニアの移民を推奨しています。

30 歳未満の場合は、ワーキングホリデー ビザ プログラム(ワーホリ)を取得することで、1年間滞在でき就業することができます。

また30歳以上の場合でも、エンジニアや医師など特定分野で専門的で高度な技術をもった就業者の場合、ビジネス人材ビザや自営業者のためのビザを取得することができます。

シドニー、メルボルンに拠点がある「Sazae」では、オーストラリアでのフリーランスエンジニアの仕事の紹介も行っております。オーストラリア就職に興味がある方は、一度、チェックされるとよいでしょう。

Working in Australia

ニュージーランド

ニュージーランドも、18 歳から 30 歳までを対象としたワーキングホリデー ビザ プログラム(ワーホリ)を提供しています。 ワーホリビザだと、最長 12 か月間旅行および就労することが可能です。

ワーホリ以外でも、ノマドワーカー向けのビザもあります。経済的自立(約2,800ドル=約2,500万円の貯蓄)を証明し、自分の医療保険と帰国の航空券を持っていることなどの条件が揃えばビザを取得することが可能です。

また、ニュージーランドで特徴的なのは、辺鄙な地域に行く場合に、一部の仕事で割増賃金が得られる場合もあります。

Immigrating to New Zealand as an Expat

ドイツ

ドイツはフリーランサーや起業家にとって就労ビザが取得しやすい国の一つです。

フリーランスとして成功した人は、「アーティストビザ」と呼ばれるビザを申請できます。
少し書類手続きが煩雑で、自分自身がフリーランスとして独立する能力があることを証明することが必要です。ただし、わずか 110 ユーロで申請でき、申請が通ればほぼ無期限に滞在することができます。

「アーティストビザ」以外でも、日本人の場合(EU および EEA、オーストラリア、カナダ、イスラエル、日本、韓国、ニュージーランド、スイス、米国の人)は、就労目的での滞在許可をドイツ到着後に申請することもできます。
※EU および EEA、オーストラリア、カナダ、イスラエル、日本、韓国、ニュージーランド、スイス、米国以外の人の場合は、到着前に就労ビザ・現地での雇用の内定を持っておくことが必要です。

オランダ

オランダも起業家におすすめの国です。
スタートアップのアイデアがある場合、1 年間の滞在を申請できます。この期間中に、地元の指導者と会い、ビジネスを構築し、できれば地元経済に貢献します。 12 か月の期間が経過すると、オランダ友好条約の一環として提供される標準の自営業労働許可を申請できます。

日本人を含む、米国、オーストラリア、韓国などの国の国民は、通常の入国ビザの要件が免除されています。必要なのは滞在許可証だけで、しかも、この滞在許可証は、国内に入国すれば比較的簡単に入手できます。

One-year residency

エストニア

エストニアは、デジタルノマドやリモートワーカー(場所に縛られずに仕事ができる人)にビザを発行した世界初の国です。

「デジタルノマドビザ」、「電子滞在ビザ」と呼ばれるこのビザ取得には、月額3600ユーロ(50万円)相当の収入があることを証明できれば、ビザの取得ができます。
※一部、申告者の行動に責任を負うスポンサーと呼ばれる仲介者を確保する必要もあります。

Estonia Visa Advice

アイルランド

アイルランドも、18 歳から 30 歳までを対象としたワーキングホリデー ビザ プログラム(ワーホリ)を提供しています。 ワーホリビザだと、最長 12 か月間旅行および就労することが可能です。

ワーホリは基本的に30歳までの場合が多いですが、アイルランドの場合、年齢の上限がなかった時期もあるため、30代以上の場合も、注目しておく価値はあるでしょう。

Working in Ireland

チェコ

チェコ共和国は、旅行者でも就労ビザが取りやすい国と言われています。

特に多文化都市プラハでは、外国人旅行者向けの仕事がたくさんあり、多くの外国人労働者が接客業や飲食サービス業で仕事を見つけています。その他、IT企業などの情報通信技術、保健福祉、社会福祉、教育などの分野でも仕事を見つけることが可能です。

入国前にチェコでの仕事を見つけることができれば、簡単に就労ビザを取得できます。ただ、そうでなくても、観光/旅行ビザで入国し、その後仕事を見つけることも可能です。

シンガポール

シンガポールの場合、18歳 から 25歳 のフルタイムの大学生または新卒の外国人 にワーキングホリデービザを提供しています。

また25歳以上であっても、一般従業員パスが労働省によって発行されています。
応募者は、エンジニアなど専門分野で既に職に就いていることが求められます(※就業後は、雇用主がパスを申請します)。資格を有しているかどうか、判断する便利で使いやすいオンライン ツールもあるので、興味がある方は是非のぞいてみてください。

特にシンガポールでは、最近、政府がIT系の分野に力を入れ始めているという話もあります。システムエンジニアなどIT技術系の方は、シンガポールで就労できるチャンスが増える可能性もあります。

・ easy to use online tool

カンボジア

カンボジアは、デジタルノマドにとって働きやすい国の一つです。
カンボジアの「ビジネスビザ」は無期限に更新でき、雇用主のスポンサーも必要ありません。

ただし、多くの外国人居住者は、この「ビジネスビザ」で滞在していますが、実際には、このビジネスビザだけでは、保有者がカンボジアで働くことは許可されていません。1997 年の労働法で、すべての外国人従業員は労働許可証を取得する必要があるとされたため、「労働許可証」も別に必要になります。

カンボジアで滞在して就業したい場合は、「ビジネスビザ」、「労働許可証」の両方のビザを取得するようにしましょう。

中国

中国は、雇用主が見つかれさえすれば、就労ビザを取得するのが最も簡単な国の一つです。 雇用主のサポートで、就労ビザ申請はほぼ確実に受理されます。

職種としては、第二言語として日本語や英語を教える日本語教師が特に人気です。それ以外の職種でも、IT、経営、デザインなどで多様なチャンスがあります。

就労ビザ申請者は通常、パスポート、写真、正式な招待状、最近の健康診断による健康証明書、中国当局からの正式な雇用許可証の添付が必要です。

システムエンジニアとして働くのにオススメの国

ちなみに、エンジニアとして働く場合、どこの国がベストなのでしょうか?

海外の英語のサイトになりますが、World Population Reviewでは、エンジニアとして働くのにオススメの国のランキングを発表しています。
参考:Most Technologically Advanced Countries 2023(最もテクノロジー技術的に進んだ国 2023)

なんと、この記事では、エンジニアとして働くのにオススメの国として、日本が1位になっています。
日本以外の国で就職する場合は、この記事の最初の方で紹介したビザの取得しやすさなども考慮すると、ドイツ、シンガポールが狙い目な国といえるでしょう。
海外就職に興味がある方は、是非、今回の記事も参考にしてみてください。

順位スコア頻度分布平均順位
1日本8090%2.1
2アメリカ78100%3.2
3韓国7190%3.1
4ドイツ4380%5.6
5シンガポール4080%6.0
6イギリス3280%7.0
7スウェーデン2970%6.9
8イスラエル2860%6.3
9中国2640%4.5
10スイス1840%6.5
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