英語と中国語の同時学習はできるのでしょうか。
同じ「語学学習」なので同時に学習した方が効率的なのでしょうか。
今回は英語と中国語を同時学習した場合に直面する難しさや対策をご紹介します。
英語と中国語の共通点・相違点
語学の同時学習は難しいですが不可能ではありません。
事実、世の中には英語も中国語も他の言語も含め多くの言語をマスターしている人は大勢います。
つまり正しい取り組み方で、適切な勉強方法をしていけば、複数の言語をマスターすることは可能です。
「英語」と「中国語」は違いが多い
まず、「英語」と「中国語」を同時学習する場合、それぞれの言語の違いを知っておく必要があります。
ご存じの通り、英語はアルファベットで文章が書かれ、中国語は漢字で文章が書かれます。
また発音も中国語には四声という特有の発声方法があります。
四声とは簡単に説明すると、「あ(a)」という発問だけでも、音を上げたり揺らしたりすることで違う発音にする方法です。
英語と中国語は文法上も違いが多いです。
詳細は「英語と中国語の比較まとめ」 に書いていますので、興味のある方は参照してください。
「英語」と「中国語」は基本文型だけは少し似ている
たまに「英語と中国語は似ている」という人もいます。
「英語」と「中国語」の似ている点は、「基本文型がSV(主語+述語)で始まる」ということです。
たとえば、「私は日本人です」という第2文型:SVC と
「私は昼ご飯を食べる」という第3文型:SVOの文章で考えてみましょう。
英語も中国語も「SVC(主語+述語+補語)」や「S+V+O(主語+述語+目的語)」になっているのがわかるでしょう。
S(主語) | V(述語) | C(補語) | |
---|---|---|---|
日本語 | 私は | です | 日本人 |
英語 | I | am | Japanese. |
中国語 | 我 | 是 | 日本人。 |
S(主語) | V(述語) | O(目的語) | |
---|---|---|---|
日本語 | 私は | 食べる | 昼ごはんを |
英語 | I | eat | lunch. |
中国語 | 我 | 吃 | 午饭。 |
ただ、基本文型も、複雑な文になれば英語と中国語で違ってきます。
「いつ」「どこで」「どのように」のような説明する言葉が入るだけで順序・位置は変わります。
たとえば、「私は去年上海で小籠包を食べた。」という文章で見てみましょう。
S(主語) | V(述語) | O(目的語) | 場所(どこで) | 時刻(いつ) |
---|---|---|---|---|
私は | 食べた | 小籠包を | 上海で | 去年 |
I | ate | Xiaolongbao | in Shanghai | last year. |
S(主語) | 時刻(いつ) | 場所(どこで) | V(述語) | O(目的語) |
---|---|---|---|---|
私は | 去年 | 上海で | 食べた | 小籠包を |
我 | 去年 | 在上海 | 吃过 | 小笼包。 |
「いつ」という日時を表す表現は英語も中国語も文頭に持ってくることも可能ですが、
基本的には、英語の場合は文末、中国語の場合は主語と述語動詞の間になります。
「どこで」という場所を表す表現は、
英語の場合は目的語の後ろですが、中国語の場合は述語-目的語の前になります。
英語と中国語の基本文型の違いは、「中国語の基本文型は、英語に似ているのか?」書いています。
より詳しく知りたい方は、是非、見てください。
英語と中国語は全然違う言語だと意識して勉強しましょう。
英語と中国語の同時学習で失敗する理由
英語と中国語の同時学習で失敗する理由は主に下記のものがあります。
・英語と中国語を同時に勉強しているせいで混乱してしまう
・「英語」と「中国語」の最適な学習方法は違う
・同時学習するなら倍の時間が必要
順番に詳しく原因と対策を解説します。
英語と中国語を同時に勉強しているせいで混乱してしまう
中途半端に似ているせいで混同してしまうことがあります。
複数の外国語を勉強している(勉強した)人によくあるのが、それぞれの言語を混同してしまうことです。
中国語では思い出せるのに、英語では思い出せない単語が出てきたり、
逆に中国語を話しているのに、英語だけしか思い出せないこともあります。
<対策>
英語と中国語を混乱してしまう場合は、ノートに並べて違いをまとめるなどして、整理しましょう。
単語も文法も、言語を並べてみることで、違いがはっきりします。
きちんと整理できれば混乱することも少なくなるでしょう。
「英語」と「中国語」の最適な学習方法は違う
英語と中国語は、違う言語なので対策する順序が違います。
言語を学習する主な要素は、以下の4つです。
・Listening(聞く)
・Reading(読む)
・Writing(書く)
・Speaking(話す)
そのうち、日本人が英語・中国語で対策していく順序がそもそも異なります。
英語はまずReading(読む)やWriting(書く)の文法学習から中心に学習します。
中国語は発音が非常に難しい言語です。
そのため、Listening(聞く)・Speaking(話す)のを最初に勉強します。
<対策>
学習方法に迷っている場合、それぞれの言語、レベルにあった最適な勉強方法を見つけましょう。
最適な学習方法は、人それぞれです。
言語によっても違いますし、レベルや苦手なポイントなども人それぞれです。
英会話教室などの先生に相談するのがベストです。
同時学習には倍以上の時間が必要
語学を習得するには、1つの言語だけだとしても、多くの時間が必要になります。
数日や数週間でマスターするのは普通の人にはできません。
それを二つの言語を同時に達成しようした場合、単純に2倍の時間がかかってしまいます。
英語も中国語も同じ「語学学習」だから2倍にならない、と思っているのは間違いです。
<対策>
複数言語の習得は基本的には倍の時間がかかるつもりでいましょう。
時間を見つける方法は人それぞれの生活スタイルなどもあるため、一概には言えません。
ただ語学学習の場合は、単語の暗記など短い時間を繰り返すことが有効だったりします。
出勤・退勤時間、ランチタイム、夕食後など、隙間時間をうまく利用してみるのもよいでしょう。
また、どうしても時間がない場合は、優先順位をつけることも大切です。
あなたが、まずマスターしたいのは英語と中国語のどちらですか?
それぞれの言語をどのくらいのレベルまで学習したいですか?
再度、目標を明確化させることも、ゴールまでの近道になるものです。
同時学習するメリット
英語と中国語の同時学習は大変ですが、メリットが多いのも事実です。
両方マスターした場合、得るものは大きい
英語だけでなく、中国語も話せる人材を求めている企業も多いです。
2言語話せるようになれば、これからの社会で戦っていく強みとなります。
成功体験も倍になります。
それぞれの視点で考えることができる
複数の言語を同時学習するると、それぞれの言語を関連させて考えることができます。
英語で習った表現に対して中国語だとどうなるか考るようなことをすることで、学習の幅が広がります。
また、それぞれの単語、表現を同時に並列して考えることで、英語と中国語の意外な共通点に気づくこともできるでしょう。
複数言語を学ぶことは、1言語だけ学ぶときとは違う面白さに気付けるはずです。
同時学習にあきらめてしまう前の対処法(まとめ)
今回は「英語と中国語の同時学習」について難しい理由と対策をご紹介しました。
「英語と中国語の同時学習」は難しいですが、不可能ではありません。
最後に複数言語の同時学習に失敗する原因と対策をまとめます。
原因を明確化する
もしあなたが今、複数言語の同時学習で、あきらめそうになっている場合は、まず、原因をはっきりさせましょう。
・同時学習しているせいで混乱してしまう
・最適な勉強方法がわからない
・時間が足りない
対処法を考える
あなたが同時学習をあきらめようとしている原因がわかったら、その原因にあった対策をしましょう。
・同時学習しているせいで混乱してしまう
⇒ノートにまとめるなど、整理しましょう。
・最適な勉強方法がわからない
⇒教室の先生などに相談しましょう。
・時間が足りない
⇒隙間時間を有効利用しましょう。
どうしても時間がない場合は、優先順位をつけてゴールを明確化しましょう。
一つでも多くの言語をマスターできると、それだけメリットも多くなり、世界も広がります。
皆さんが目標や夢をかなえられることを応援しています。
オススメの英会話教室(英語・中国語)
英語や中国語などの外国語を最速でマスターするには、英会話教室に通うことがオススメです。
特に中国語の場合は、間違った発音を身に着けたりしないためにも、個人的には最初だけでも教室に行ってみる方がいいと思っています。
そこで最後に、無料体験あり、中国語ありのオススメの英会話教室を紹介します。
ECC外語学院
英会話教室大手のECCには、英語・中国語、それぞれの教室があります。
大手のためサポートが厚く、対面での教室授業とオンライン教室、好みの授業形態を選ぶことができます。
また、最初に無料カウンセリングを受けてからレベルにあった授業を行うため、効果的に授業を受けることができます。
- 教師の質が高い(日本語可)
- 教室受講とオンラインの両方から選べる
- 大手のためサポートが厚い
- 最初に無料カウンセリングあり、レベルにあった授業が受けれる
- 料金が高い
- 中国語をやっている教室は限られている
- オンライン教室の場合のデジタルテキストは授業中以外で利用する場合別料金
実際に外国人教師とお話すると語学学習に対するモチベーションも高まります。
是非、無料カウンセリングから受けてみてください。
産経オンライン英会話
オンライン英会話のオススメは産経グループが運営している「産経オンライン英会話」です。
ISO国際基準を取得するなど、先生の質が高いことで評判です。(中国人教師は全員日本語が話せます)
また、レッスン数は土日集中型など柔軟に選べ、忙しい社会人にもオススメできます。
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