最近はじまったVPNサービスに Millen VPN (ミレンVPN)があります。
Millen VPNを使うメリット・デメリットは実際、どうなんでしょうか?
他社VPNサービスとも比較してみましたので、ぜひ最後までご覧ください。
Millen VPN(ミレンVPN)とは:スペック情報
Millen VPN(ミレンVPN)は、アズポケット株式会社が提供するVPNサービスです。
※VPNについて詳しくは、別記事:VPNで出来ること & 安全おすすめ有料VPNランキング を参照してください。
アズポケット株式会社は、2016年に設立し、レンタルサーバー「Mix host」などを提供していた比較的新しい会社です。
項目 | Millen VPN |
---|---|
公式サイト | MillenVPN |
月額料金/プラン | 360円/2年契約 540円/1年契約 1,360円/1カ月契約 |
無料期間 返金保証期間 | 30日間 (2年,1年プランのみ) |
サーバー設置国数 | 47ヵ国 |
サーバー台数 | 1300台以上 |
同時接続可能台数 | 5台 |
本社 | 日本 |
接続方式 | IKEv2 OpenVPN |
支払い方法 | クレジットカード(VISA / MasterCard / JCB / American Express / Diners Club / Discover) PayPal、銀行振込 |
対応デバイス | Windows, mac, Android, iOSに対応 |
メリット・デメリットは後で詳しく説明しますが、下記のような特徴があります。
- 日本国内の多くのサイト閲覧に対応している
- 日本のVPNサービスの中では最安値
- ノーログポリシーに対応している
- 最近開始したサービスのため、実績が少ない
- 接続方式が2種類しかないため、規制の厳しい国からの接続時は注意が必要
Millen VPNと他社を比較(一覧表)
Millen VPN を、他社VPNと比較した一覧表を作成しました。
本社 | VPN | 月額料金/プラン | 無料期間 返金保証期間 | サーバー設置国数 | サーバー台数 | 速 度 | 同時接続可能台数 | ノーログ ポリシー | 接続方式 |
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日本 | MillenVPN | 360円/2年契約 540円/1年契約 1,360円/1カ月契約 | 30日間 (2年,1年プランのみ) | 47ヵ国 | 1300+ | 〇 | 5台 | 〇 | IKEv2 OpenVPN |
日本 | Glocal VPN | 779円/1年契約 825円/6カ月契約 990円/1カ月契約 | 7日間 | 15ヵ国 | 100+ | ○ | 1台 | ○ | Ethernet over HTTPS L2TP/IPSec L2TPv3/IPsec Open VPN EtherIP/IPsec MS SSTP |
日本 | セカイVPN | 1,100円/1カ月契約 | 2カ月間 | 10ヵ国 | 10 | △ | 3台 | △ | PPTP L2TP OpenVPN IKEv2 OpenConnect |
日本 | スイカVPN | 789円/2年契約 836円/1年契約 889円/6ヶ月契約 940円/3ヶ月契約 1,045円/1ヶ月契約 | 2週間 | 25ヵ国 | 47 | △ | 47台 | △ | PPTP(一部OSのみ) L2TP IKEv2 Shadowsocks |
パナマ | NordVPN | 376円/2年契約 620円/1年契約 1,510円/1カ月契約 ※スタンダードプラン | 30日間 | 65ヵ国 | 5500+ | ◎ | 6台 | ○ | IKEv2/IPsec OpenVPN NordLynx (Wireguardの改良版) |
イギリス領 ヴァージン諸島 | ExpressVPN | 6.67US$(900円)/1年契約 9.99US$(1,400円)/6カ月契約 12.95US$(1,800円)/1カ月契約 | 3カ月間(1年契約) 30日間(6カ月、1カ月契約) | 94ヵ国 | 3000+ | ◎ | 5台 | 〇 | OpenVPN PPTP L2TP/IPsec SSTP IKEv2 |
オランダ | SurfShark | 299円/2年契約 479円/1年契約 1,559円/1カ月契約 | 30日間 | 63ヵ国 | 3200+ | ◎ | 無制限 | ○ | WireGuard IKEv2 OpenVPN |
アメリカ デラウェア州 | AtlasVPN | 1.99US$(233円)/3年契約 3.29US$(418円)/1年契約 10.99US$(1398円)/1カ月契約 | 30日間 | 28ヵ国 | 700 | 〇 | 無制限 | 〇 | IKEv2 |
チェコ | アバスト セキュアライン VPN | 408円/3年契約 408円/2年契約 515円/1年契約 | 30日間 | 36ヵ国 | 55 | △ | 10台 | 〇 | OpenVPN IKEv2 L2TP/IPsec |
メリット
Millen VPN のメリットは下記3点です。
詳しく解説します。
日本国内・海外問わず多くのサイト閲覧に対応している
Millen VPN の一番のメリットは、日本国内のサービスとして日本の多くのサイトに対して利用できることを確認している点です。
以下が、Millen VPN公式サイトで対応しているサイトの一覧になります。
Millen VPNでは、海外から接続できる日本のサイト、日本から接続できる海外のサイト、どちらの利用目的に対しても、公式サイトで接続確認している点は大きなメリットです。
Express VPNなどの海外のVPNサービスでは、日本人向けというわけではないため、これだけのサイトを日本や海外から利用できることを確認していません。
海外から日本のサービスを日本に住んでいるときと同じように利用したい方、
日本から海外のサービスを利用して通常日本では見れない番組を見たい方
は、Millen VPN はかなりオススメなサービスです。
日本のVPNサービスの中では最安値
Millen VPN は、2年契約をすれば、月額360円と日本のVPNサービスの中では最安値です。
コスパを最重視される方の場合には、Millen VPN は、かなりオススメです。
「VPNの利用がはじめて」という方や「英語でのやり取りは難しい」という方は、必ず日本のVPNサービスを利用するようにしましょう。
海外のVPNサービスの場合、チャットBot(自動で質問に答えてくれるツール)などで日本語対応しているものもありますが、実際には自動翻訳程度の場合がほとんどです。
VPNサービスが使えない場合や、契約の確認など、問い合わせをする機会は思っている以上にあります。
海外のサービスは基本的に英語で対応する前提での利用です。
語学に不安な方などは、Millen VPNを検討しましょう。
ノーログポリシーに対応している
VPNサービスによっては、ログ(アクセス履歴)を保持しているものもあります。
ノーログポリシーでない場合、個人情報も意図しない内に取得・保持される可能性があります。
Millen VPN の場合、日本のサービスでありながら、ノーログ(ログを取得しない)ポリシーのため、より安全に利用することができます。
デメリット
Millen VPN のデメリットは大きく2点あります。
詳しく解説します。
最近開始したサービスのため、実績が少ない
Millen VPN は、サービス開始時期が最近(2016年以降)です。
そのため、口コミ、レビューが少ないです。また、サービスを開始したばかりのため、サーバーが不安定になるなどの不測の事態が起きることや、トラブルが起きた場合の対処が(経験値が少ないため)他社よりも遅くなる可能性も考えられなくはありません。
一方で、新しいサービスのため、機材なども他社より新しいものを使用している可能性もあります。
また、後述しますが、中国など規制の厳しい国からの接続を考えている場合は、既存の多くの人が利用しているサービスは政府が直接的に利用制限する可能性もあります。
サービス開始時期が最近であること自体はメリット・デメリットの両方があることを知っておきましょう。
接続方式が2種類しかないため、規制の厳しい国からの接続時は注意が必要
Millen VPN のVPN接続方法は、IKEv2(通常の接続方法)と OpenVPN の2つだけです。
VPNを利用する際、ほとんどの場合は通常の接続方法で問題ありませんが、中国やミャンマーなどネットワーク規制の厳しい国からの接続の場合は、少し注意しておいた方がよいかもしれません。
現状、Millen VPN は、中国からも接続できることを確認していますが、中国政府が IKEv2、OpenVPN の両方の接続方法に対して規制した場合、Millen VPN では接続できなくなってしまいます。
OpenVPN / Native Open Connect とは
OpenConnect方式は,ネット系大手シスコ(CISCO)社が開発した通信方式です。
キャノン,ソフトバンク等のグローバル企業が好んで採用しているVPN通信方式(AnyConnect)とも互換性がある優れた通信方式です。
Millen VPN は、接続方法が2つしかありませんが、Millen VPNが採用している Native OpenConnectは、OpenConnectプロトコルを使うことで、通信規制が厳しい環境でも安定してご利用いただけるサービスになっています。
※OpenConnect方式の接続は下記イメージのようにセキュリティ上は複雑になっています。
ただ、実際に皆様が使われるときは、公式サイトの接続手順に沿って実施するだけなので、難しくありません。
参考:MillenVPN Native OpenConnect の接続方法
海外、中国など規制の厳しい国でも使えるのか?
Millen VPN は、海外、中国でも使用可能です。
中国を含むアジア、北米、南米、ヨーロッパ、オセアニア、アフリカ、ロシアから利用・接続できることが確認されています。
参照:Millen VPN公式サイト 接続できる国の対応表
また、中国、ミャンマー、中東などの規制の厳しい国々でネットワーク制限する方法は大きく分けると以下の3つです。
規制の方法 | 概要 |
---|---|
速度制限 | 最初は接続できるが、徐々に遅くなり繋がらなくなるケース。 特定のネットワークの速度が制限されている可能性がある。 設定から接続方法を変更することで解決できる場合が多い。 |
IPブロック | 特定のIPアドレスからの接続を制限する方法。 VPNで違うサーバから接続することで解決できる。 |
URLブロック | 特定の企業のURL接続を制限する方法。 他のVPNサービスを利用することで解決できる。 |
中国のような国の場合、既存の有名なVPNサービスに対して制限をする場合もあるため、 MillenVPN
のような比較的新しいサービスを利用するのは、対策としておすすめです。
既に他社でVPNの契約をされている方も、一つのVPNがダメになったときのためにも、複数のVPNサービスを契約した方がよいかもしれません。
参考記事:海外・中国からVPNが繋がらない場合の解決策・対処法14選
Millen VPN は、こんな人にオススメ
Millen VPN のメリット・デメリットをまとめると下記になります。
- 日本国内の多くのサイト閲覧に対応している
- 日本のVPNサービスの中では最安値
- ノーログポリシーに対応している
- 最近開始したサービスのため、実績が少ない
- 接続方式が2種類しかないため、規制の厳しい国からの接続時は注意が必要
Millen VPN は、最近開始されたサービスのため、実績が少ないなどのデメリットもありますが、日本企業のサービスとして、海外から日本のサイトを利用したい方などには、非常にオススメできるサービスです。
Millen VPN について気になる方は、無料期間もありますので、是非、一度、利用してみてください!
※無料期間中に解約すれば利用料は特にかかりません。